某大手電機メーカーの設計者の一員として社会に出た私は、叔父の事業を手伝うことになり、
ハーネスメーカーの内職を引き受けたのが始まりです。
とは言っても当時はオイルショックの影響下で仕事が少なく、
どんな小さな注文でもこなそうと必死の時代でした。
様相を筆舌には尽くし難いですが、そんな厳しい現実を早々にくぐったことで、
耐える力を養われたという実感があります。
12年間の修行と好転への経過を経て1984年(昭和59年)に協和電装株式会社を設立しました。
できうるなら独立して、若い人が働ける「人に負けない会社」をつくろうとおもいました。
会社は人間関係による企業力が根底になります。
その為にも、協力し合い、和して行こうと命名の意義を友人にも相談しながら決めたのです。

「ハーネス」の分野は内蔵される部品であり、あまり一般には見えないものですから地味な業種といえます。
しかし一台の車に「ハーネスの存在」、接続が生命を保つ重要な役割を果たしていることを考えると、
日ごとの技術革新も要求される分野の自負と喜びがわいて参ります。
現在は自動車の「ハーネス」が主力ですが、よりふさわしい対応が
できているのではないか、と自負しております。
ただ、このような今日があるのも得意先の方々はじめ、設立時ご協力の方々、
また大切な社員一同の暖かなご支援の賜と感謝せずにはいられません。
設立当初の情熱と「協和」の精神を大切にしながら時代にふさわしい、
技術集団として進んで参りたいと思います。
どうか今後共皆様のご支援をいただきますようにお願い申し上げます。

代表取締役 水口伊三夫